会社が「つぶれる」話し

 

第1回目 「つぶれる」と「倒産」は違う?

 

 会社が「つぶれる」話しなど、自分には縁のない話しだとは思っていませんか。あるいは、皆さんの中には、保険契約先が「つぶれた」、また他の会社が「つぶれて」その影響で契約先の資金繰りが厳しくなったという話を耳にしたことがある、という方もいるかもしれません。会社が「つぶれる」という事態は、多くの経済的犠牲を社会に強いるものであり、現代のようにめまぐるしく経済環境が変化する中では、いつその渦に巻き込まれて自らが犠牲者になるとも限りません。しかし、社会の中で我々を取り巻く多くのリスクの中でも、会社が「つぶれる」という事態については、結果のみが語られ事前の情報が得られにくいのが現状です。そこで、この複雑な社会の中で自らを守るためには、起こりうる事象について少しでも理解を深め、出来る限りの事前策を講じておくことが必要です。会社が「つぶれる」とは、いったいどういう状態をさしていうのか、また考えうる影響、保険代理店として留意しておかなければならない点などについて、何度かにわけて解説していきたいと思います。

 会社が「つぶれる」という事態をさして「倒産した」という言葉がしばしば用いられています。では「倒産」という言葉は、どのような状態をさしているのでしょうか。最近のマスコミ報道でよく見られる「破綻」とはどう違うのでしょうか。実は「倒産」という言葉の厳格な定義はありません。なぜなら「倒産」という言葉は日常語であって、法律などに照らして定義された言葉ではないからです。無論日常語であっても、世間で広く認知されている定義があります。その定義では大きく分けて、企業が私的整理に入った状態、または法的整理に入った状態をさして倒産といっています。

 私的整理とは、